「アジアは小さい、海外は大きい」そんなイメージを持たれている男性は多いはずです。そんなイメージへの答えになるような大規模な医学研究を紹介します。
2023年、スタンフォード大学とミラノ大学の研究チームが、1942年から2021年にかけて世界中で発表された75本の論文を統合したメタ分析を発表。55,761人分の実測データを分析した結果、ある驚くべき事実が浮かび上がりました。
人類のペニスは、1992年から2021年の過去29年間で24%大きくなっていた。
どれくらい人類のペニスは成長した?
研究では、ペニスの長さを3つの状態に分けて実測しています。すべて医師や研究者が標準化された方法で計測したもので、自己申告のデータは除外されています。
結論:メタ回帰分析の結果、29年で2.96cm(約24%)成長していた。
1992年時点の推定値:12.27cm
2021年時点の推定値:15.23cm
年代別で見る勃起時平均の成長
年代別で見ると勃起時平均の成長は以下のようになっています。年代ごとにしっかりと成長していっていることがわかります。
メタ回帰分析の結果と数値や成長割合が違うのは、分析手法の違いから生まれています。
| 年代 | 勃起時平均 |
|---|---|
| 1990〜1999年 | 13.12cm |
| 2000〜2009年 | 13.56cm |
| 2010〜2021年 | 14.55cm |
状態・地域別で見る2021年のペニスのデータ
状態別で見る世界平均
ペニスの状態別でも世界平均の数値が以下のように結果として出てきました。
| 状態 | 世界平均 |
|---|---|
| 弛緩時(普段の状態) | 8.70cm |
| 伸展時(伸ばした状態) | 12.93cm |
| 勃起時 | 13.93cm |
「思ったより大きい」と感じた方も、「思ったより小さい」と感じた方もいるかもしれません。ただし、これはあくまで世界平均。地域によってかなりの差があります。
地域別に見ると、差がくっきり出る
| 地域 | 勃起時平均 |
|---|---|
| 北米 | 14.58cm |
| 南米 | 14.50cm |
| アフリカ | 14.88cm |
| ヨーロッパ | 14.12cm |
| アジア | 11.74cm |
我々日本を含む、アジアが他の地域と比べて小さい傾向にあることは、この研究でも統計的に有意な差として確認されています。ただし研究者は「地域差の原因はまだわかっていない」としており、「人種」だけで単純に説明できるものではないと指摘しています。
なお、日本人男性の平均については本研究には含まれていませんでした。
なぜ人類のペニスは29年で24%も大きくなったのか
先述した通り、1992年から2021年にかけての勃起時の長さの変化を時系列で分析したところ、年々右肩上がりで増加しており、29年間で平均12.27cmから15.23cmへと約24%増加していることが確認されました。
この増加は年齢・地域・測定方法などを統計的に調整しても変わらず、アジアとヨーロッパそれぞれで分析しても同様のトレンドが見られました。
では、なぜ大きくなっているのか。研究者たちはいくつかの仮説を挙げていますが、仮説の域は出ず、明確な答えは出ていません。
① 思春期の早期化
近年、男の子の思春期が以前より早く来る傾向が世界的に報告されており、思春期が早いほど生殖器の発達に影響する可能性があるという仮説。論文内で複数の先行研究を引用しながら言及しています。
② 環境・生活習慣の変化
- ホルモンかく乱物質(環境ホルモン)への曝露
- 肥満・座りがちな生活習慣
研究者たちは「今後の研究でこのトレンドを確認し、原因を特定する必要がある」と結論づけており、現時点では断定できる答えはありません。
まとめ:「平均」より大切なこと
55,761人のデータが示した事実は、確かに興味深いものですが、本研究から考えられることは、「大きい・小さい」という優劣ではなく、男性の身体が環境や時代とともに変化しているという事実そのものです。
サイズへの不安は多くの男性が抱えるものですが、科学が示す「平均値」を知ることで、その不安が少し和らぐこともあるかもしれません。
性生活の満足度は、サイズよりも「持続時間」や「コントロール」のほうが影響する場面も多くあります。気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
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出典: Belladelli F, Del Giudice F, Glover F, et al. Worldwide Temporal Trends in Penile Length: A Systematic Review and Meta-Analysis. World Journal of Men’s Health 2023; https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10523114/


